請願

 

第170回国会 請願の要旨

新件番号 686 件名 後期高齢者医療制度廃止を求めることに関する請願
要旨  後期高齢者医療制度及び医療制度改革関連法は(一)保険料負担のなかった扶養家族を含めて七五歳以上のすべての高齢者から保険料を徴収する(二)月額一万五、〇〇〇円以上の年金受給者は年金から保険料を天引きする(三)保険料滞納者は保険証を取り上げ、窓口で医療費全額を負担させる(四)七五歳以上を対象にした別建ての診療報酬を設定し、高齢者に差別医療を強いる(五)六五~七四歳の国民健康保険料を年金から天引きし、七〇~七四歳の窓口負担を一割から二割へ引き上げようとしている。年齢のみで差別するような医療制度は世界に例を見ず、憲法に保障された生存権・国の生存権保障義務を踏みにじるものである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、後期高齢者医療制度を廃止し、当面、旧老人保健制度に戻すこと。
二、窓口負担における「現役並み所得者」の三割負担及び七〇歳~七四歳までの二割負担を廃止し、七〇歳以上の高齢者窓口負担は、すべて一割とすること。
三、六九歳以下の窓口負担については被用者保険の被扶養者を含め二割負担とすること。
四、憲法第二五条に保障された生存権・国の生存権保障義務に基づき、年金・福祉・介護・医療制度の充実が図れる国家予算の配分を行い、生活弱者や高齢者が安心して暮らせる優しい社会保障制度を確立すること。

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