新件番号 | 450 | 件名 | 輸入食品の検査強化と、農林漁業を守り食料自給率を向上させる施策の強化に関する請願 |
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要旨 | 日本の食料自給率は三九%、穀物自給率に至っては二八%しかなく、また、輸入食品が増えているにもかかわらず、港や空港など水際で検査される物は一〇%にすぎない。世界では、気候変動による生産の不安定さや需要の増加、バイオ燃料ブームや投機により、穀物を中心に高騰し、穀物暴動も起きており、金さえ出せば、いつでも食料を輸入できる状況ではない。日本の食料と食の安全のために、食料自給率を高めることが必要である。しかし、政府は二国間自由貿易協定(FTAなど)を進め、安い輸入農産物を更に増やそうとしており、食料自給率は一二%にまで落ち込むと試算されている。また一定規模の担い手や集落だけを支援する農業政策が昨年から始まったが、全農地の半分が対象外で多くの農家をつぶす政策である。これらの政策では、食料自給率の向上は望めない。次世代まで安心して食べられる食の安全と安定的な食料の供給を求める。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、増える輸入食品の安全確保のために、検査員を増やし水際での検査を強化すること。また、必要以上に輸入農産物が増えないように、これ以上の関税率の引下げは行わないこと。 二、日本の農林漁業を守り、食料自給率を上げるための施策を強めること。そのために、生産者が安心して作り続けられる対策を行うこと。 |