請願

 

第169回国会 請願の要旨

新件番号 3797 件名 来年度地域別最低賃金の大幅引上げに関する請願
要旨  貧困と格差が広がっており、特に女性・青年の半数は、パート・派遣など雇用が不安定で低賃金の下にある。最低賃金は時間額六八七円(全国平均)で、年間二、〇〇〇時間働いても税込み年収一二〇~一四〇万円と生活保護基準を大きく下回っている。昨年、最低賃金法が改正され、最低賃金は労働者が健康で文化的な最低限度の生活を営むことができるよう、生活保護に係る施策との整合性に配慮して決定することになったが、年収二〇〇万円に当たる時給一、〇〇〇円まで引き上げることが必要である。最低賃金の引上げは低所得者の暮らしの安定ばかりか、内需を拡大し、中小企業と地域経済の活性化につながる。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、来年度の地域別最低賃金改定においては、最低賃金法改正の趣旨に基づき、大幅な引上げを行うこと。当面の目標として、時間額一、〇〇〇円を実現すること。
二、最低賃金審議会の委員は、労働団体の系統の違いに配慮しバランス良く選出すること。
三、大企業に対し中小下請企業での最低賃金の引上げを取引価格に反映するよう徹底指導すること。
四、最低賃金違反を根絶するため、労働基準監督官を増員し、監督行政の強化を図ること。

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