請願

 

第169回国会 請願の要旨

新件番号 2296 件名 北方領土返還促進に関する請願
要旨  終戦直後、旧ソ連軍によって不法に占領された北方領土すなわち、択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島の一括返還を求め、元島民を始め、青年、婦人、労働、その他の幅広い国民各層が連帯・連携し、広範な返還要求運動に取り組んできた。北方領土が不法に占領され六三年、北方領土の日が制定され二七年、この間、元島民の多くが「故郷の島に帰りたい」と望郷の念を抱きながら亡くなっている。これ以上問題解決を長引かせることは断じて許すわけにはいかない。昨今、日露の経済関係は活発に動いているが、北方領土問題解決に向けた交渉は一向に好転の兆しが現れず、置き去りになった感は否めない。七月の洞爺湖サミットの開催を機に、ロシアの新大統領と領土問題解決に向け、活発な外交交渉を展開することを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国民運動を支えるのは、「絶対に北方四島を取り戻す」という日本政府の毅然(きぜん)たる外交姿勢である。改めて国会において、北方四島の返還を求める決議をすること。
二、ロシアとの返還交渉を加速すること。交渉に当たっては国民の要望を受け止め「北方四島の返還なくして日露平和条約の締結はあり得ない」との原点に立ち、毅然たる姿勢で粘り強く、かつ誠意を持って取り組むこと。

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