請願

 

第169回国会 請願の要旨

新件番号 2291 件名 著作権保護期間の延長反対に関する請願
要旨  インターネットの電子図書館では、著作権保護期間を過ぎた作品が公開されている。電子化は、収蔵と配布のコストを大幅に下げ、世界中のどこからでも利用できる図書館型の施設を、費用を掛けずに整えて維持する道を開き、様々な機器による様々な読み方も可能になった。保護をある時点で終え、そこからは積極的に利用を促して、文化の発展につなげようとする著作権制度の考え方は、インターネットを得て、大きな力を発揮し始めた。作者の死後も五○年まで保護する従来の設定を守っても、創作活動の支援の水準は保て、作品の利用を一層促せ、音楽、美術、映画などで、文化を分かち合う新しい仕組みが成果を上げていく。一部の権利者団体と米政府が求める、死後七○年への延長を行えば、自由に利用できる作品は、更に二○年分、古いものに限られ、翻案や翻訳が制約され、上演や演奏の機会が減って、死蔵作品が増え、創作に、より手厚い支援を与えられるかは疑問である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、著作権保護期間を延ばさないこと。

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