請願

 

第169回国会 請願の要旨

新件番号 773 件名 地域医療を守り、国立病院の存続・拡充に関する請願
要旨  国立病院は、がん・脳卒中・心臓などの疾病に対する高度医療の実施とともに、地域の医療機関と連携して地域医療を支える役割を果たしている。また、結核、重症心身障害児(者)、筋ジストロフィー、精神、小児救急を始めとする政策医療においても、重要な役割を果たしている。しかし、特定独立行政法人については原則として非特定(非公務員型)独立行政法人化が閣議決定されていることから、独立行政法人国立病院機構(一四六病院)についても、二○○九年度からの非公務員型への移行が検討されている。既に、国立高度専門医療センター(六施設八病院)については、二○一○年度に非公務員型の独立行政法人とすることが閣議決定されている。こうした下で、国立病院の廃止・縮小「合理化」など、医療供給体制の縮小と国民医療の低下を懸念する声が高まっている。医師、看護師不足が社会問題となり、地域の医療が崩壊しかねない状況下で、地域医療を後退させ、高度先駆的な医療や政策医療を低下させる国立病院の廃止・縮小「合理化」や非特定独立行政法人化を行わないよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国立病院の廃止・縮小「合理化」を行わず、国民の医療要求にこたえて地域医療を充実させること。
二、結核、重症心身障害児(者)、筋ジストロフィー、精神を始めとする政策医療ネットワークを充実・強化させるため、国立病院機構の運営費交付金を増額すること。
三、医師・看護師を始めとする医療従事者の増員を行い、安全安心の医療を確立すること。
四、中期目標、中期計画終了時に国立病院機構を非特定独立行政法人化しないこと。また、高度先駆的な医療や政策医療を低下させる国立高度専門医療センターの非特定独立行政法人化を行わないこと。

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