請願

 

第168回国会 請願の要旨

新件番号 1224 件名 原爆症認定制度の抜本改定に関する請願
要旨  広島・長崎の原爆投下から六二年、被爆者は原爆が原因としか考えようのない様々な病気に苦しめられてきた。厚生労働省は約二五万人の被爆者のうち二、〇〇〇人程度しか原爆症と認めないため被爆者は全国一七の地方裁判所に、原爆症認定裁判を起こし、六回の判決で厚生労働省の認定基準は誤りとする判決を勝ち取った。しかし、厚生労働省は控訴を続け、認定制度を改めようとしない。今年八月、当時の安倍総理大臣は、原爆症認定制度の在り方を見直すことを言明した。これを受け、厚生労働省は専門家による検討機関を設け、厚生労働大臣は年内に結論を出したいと述べている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国は原爆症認定裁判の控訴を取り下げ、早急にすべての裁判を解決すること。
二、現行の原爆症認定基準を廃止して、原爆被害の実態に沿った新しい認定制度とすること。

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