請願

 

第168回国会 請願の要旨

新件番号 1163 件名 医療危機の抜本的打開に関する請願
要旨  全国で、医師、看護師が足りない、産科、小児科がなくなった、お年寄りが入院できるベッドがないなど、地域医療の崩壊が進行している。高額な患者窓口負担、国保料滞納者からの保険証取上げなどにより、医療機関に掛かれず死亡するという事態も多く発生している。政府が二五年以上も続けてきた医療費抑制策の結果、医療費は先進国(G7)で最低、患者負担は最高になった。さらに政府は、二○○八年四月から後期高齢者医療制度を実施し、年金からの保険料の天引き、高齢者の負担増、受けられる医療にまで制限を加えることを計画している。
 ついては、医療危機を抜本的に打開するため、次の事項について実現を図られたい。

一、患者の窓口負担を軽減すること。
二、高齢者を医療から遠ざける後期高齢者医療制度は抜本的に見直すこと。
三、国保料を引き下げること。保険料滞納世帯からの保険証取上げをやめること。
四、療養病床の削減計画を中止し、高齢者が安心して入れる施設を増やすこと。
五、国公立病院の統廃合や独立採算制の押し付けをやめ、産科・小児科を始め地域医療確保のために役割が果たせるようにすること。
六、国の責任で医師、看護師の増員・確保をすること。
七、医療費抑制の医療構造改革を見直し、公的医療費の総枠を引き上げること。

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