請願

 

第168回国会 請願の要旨

新件番号 1140 件名 後期高齢者医療制度の凍結・廃止に関する請願
要旨  政府は来年四月から七五歳以上を対象に後期高齢者医療制度を実施しようとしている。この制度は、国民健康保険や組合健康保険から脱退し、障害者や寝たきりの人は六五歳から対象となる強制加入制度であり、現在、保険料負担のない扶養家族からも保険料(初年度平均月額六、二〇〇円)を徴収しようとするものである。保険料は、年金額が一万五千円以上の人からは自動的に天引きされ、介護保険料(全国平均月四、九〇〇円)と合わせ月一万円を超え、保険料が払えない人からは保険証を取り上げ、資格証明書(窓口一〇割負担)を発行するとしている。保険料を厳しく取り立てる一方、受けられる医療を制限し、安く抑える差別医療が検討されているが、議論されている包括払い(定額制)は、治療した内容によって医療費が決まる出来高払いと違い、病気ごとに上限が決められる。病院によっては、上限を超えた治療は持ち出しになるため高齢者には手厚い治療ができず、粗悪な治療や病院追い出しにもつながる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、来年四月から実施される後期高齢者医療制度を凍結・廃止すること。

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