請願

 

第168回国会 請願の要旨

新件番号 903 件名 格差社会を是正し、命と暮らしを守るための社会保障拡充に関する請願
要旨  政府の構造改革路線による格差社会の広がりが深刻な社会問題となっている。格差社会の主因は、三人に一人が非正規雇用という事態の下で所得格差が拡大し、低所得者が増加していることである。格差社会の抜本的是正のためには、正規雇用を増やし非正規雇用を減らす雇用形態の改善が必要であるが、同様に、社会保障や税制による対策(所得再分配機能の充実)が求められている。ところが、政府は、医療・介護・年金・障害者福祉・生活保護など社会保障制度の改悪を進めてきた。さらに、今後国と地方の社会保障支出を一兆六千億円も削減しようとしている。今でさえ、全面的な歳出削減・国庫負担の削減と、相次ぐ保険料・利用料の大幅引上げの中、医療や介護・障害者自立支援法、さらには生活保護でも必要なサービスが受けられず、死亡事例が多発する、正に憲法第二五条の生存権や人権が否定されている。税制についても、大企業や高額所得者への減税の一方で、庶民には定率減税や公的年金等控除などの縮小・廃止により増税を押し付けてきたが、政府は更なる各種所得控除の縮小、社会保障目的税と名を変えた消費税増税を計画するなど許されることではない。
 ついては、格差社会を是正し、憲法第二五条に基づく生存権を保障し、命と暮らしを守るため、次の事項について実現を図られたい。

一、医療・介護・年金・障害者福祉・生活保護など相次いだ改悪を見直し、憲法第二五条に基づき社会保障を拡充すること。

一覧に戻る