請願

 

第168回国会 請願の要旨

新件番号 391 件名 安全・安心な医療提供体制の確保と患者負担の軽減に関する請願
要旨  医療崩壊が各地で進行しており、お産ができる所がない、医療機関のベッドがなくなったなどの事例が生まれているが、これらの原因は、四半世紀続いた国の医療費抑制策にある。医療の危機を打開するために、医療への国の負担を増やし医療費の総枠を拡大するよう求める。また、高齢化の進行とともに、独居や高齢者世帯の増加が予想される。二○一二年度までに全国に三八万床ある療養病床を一五万床まで減らす計画や高齢者の患者負担増を直ちに中止し、医療・介護の環境整備・拡充を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、医療崩壊を食い止めるため医療費総枠を拡大し、先進国並みの医療費水準(対GDP比)を確保すること。
二、国際的に見て高い患者負担を引き下げること。
三、医療難民、介護難民を生み出す療養病床の廃止・削減計画をやめること。
四、新たな負担増と差別医療を強いる後期高齢者医療保険制度の二○○八年四月実施を凍結すること。
五、安心・安全な医療を保障するため、診療報酬を引き上げるとともに医師・看護師不足と偏在を解消する対策を採ること。

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