請願

 

第168回国会 請願の要旨

新件番号 40 件名 沖縄県名護市辺野古地区への新基地建設の白紙撤回及び普天間基地の即時撤去に関する請願
要旨  政府は、普天間基地の代替施設建設の名目で、沖縄県名護市辺野古への新基地建設計画のための準備を進めている。しかし、事の発端となった一九九五年の少女暴行事件の際に、沖縄の人々が求めたのは普天間基地の即時撤去であり、基地のない平和な島であったはずである。それが、普天間基地の代替施設建設へとすり替えられてしまった。名護市辺野古においては、一九六六年に米軍が基地建設を計画していたというマスタープランが存在しており、これは代替施設建設ではなく、沖縄の負担軽減をうたいながら、実際には老朽化した施設を返還し、最新鋭の基地を建設するものにほかならない。多くの人々の命を奪う戦争のための基地、人々に多大な苦しみをもたらす事件・事故、騒音被害、環境破壊、米軍人・軍属によるレイプ等の犯罪の元凶となる基地はいらない。一九九七年の名護市民投票で示されたように、沖縄に住む多くの人々はこの建設計画に反対しており、辺野古での座込みも、三年以上続いている。当初の建設計画である沖合案は二〇〇五年にいったん断念されたにもかかわらず、辺野古への基地建設を推し進める政府に対して強い憤りを禁じ得ない。
 ついては、沖縄の人々が、基地のない島で、平和で豊かな生活を営むため、そして世界に住む人々の生活を破壊する戦争のための基地をなくすため、次の事項について実現を図られたい。

一、沖縄県名護市辺野古への米軍基地建設計画を白紙撤回すること。
二、普天間基地を無条件に、即時全面撤去すること。

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