請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 2313 件名 中国南京大虐殺記念館の向井・野田両少尉の写真撤去に関する請願
要旨  東京日日新聞(今の毎日新聞)が昭和十二年十一~十二月に報じた向井敏明・野田毅両少尉の「百人斬(ぎ)り競争」は、全くの虚偽であるにかかわらず、昭和二十三年一月二十八日、南京軍事法廷において、両少尉は無実の罪を着せられ、銃殺された。そして、いまだに、いわゆる南京虐殺事件の象徴として南京大虐殺記念館(侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館)に両少尉の写真が展示されている。昭和四十六年には、朝日新聞の記者により、朝日新聞紙上で「百人斬り競争」が連載され、その後、単行本として「中国の旅」が発行され、問題が蒸し返された。これにより、両少尉の遺族は、多大な精神的苦痛を長期間にわたり被っており、マスメディアによる南京、抗日、虐殺、斬るなどの言葉に敏感になり、常に張り詰めた生活を強いられている。「一本の日本刀の剛性ないし近代戦争における戦闘武器としての有用性に照らしても、本件日日記事にある「百人斬り競争」の実体及びその殺傷数について、同記事の内容を信じることはできないのであって、同記事の「百人斬り」の戦闘戦果は甚だ疑わしい」とした東京高裁判決(平成十八年五月二十四日)を待つまでもなく、明らかな虚偽がもたらした長きにわたる精神的苦痛は、すぐさま取り払われなければならない。
 ついては、両少尉及び遺族の名誉回復を実現させ、遺族の人権を守るため、次の事項について実現を図られたい。

一、次の二点につき、政府及び外務省は対応すること。そのため、衆議院外務委員会、参議院外交防衛委員会における審議を開始すること。
 1 南京大虐殺記念館に展示されている向井・野田両少尉の写真を速やかに撤去させること。
 2 中国各地にある抗日記念館の展示内容を精査し、事実誤認を速やかに訂正させること。

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