請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 1805 件名 てんかんのある人の医療と福祉の向上に関する請願
要旨  てんかんのある人は一○○人に一人近くいるが、てんかんを取り巻く医療と福祉の環境は貧弱である。多くの人が思春期までに発病することから、就職、結婚など青年期の重要な時期を、発作を抱えながらの生活となる。発作がなくなり、安心して働き、生活できることを願っているが、てんかんのある人の六割が在宅で過ごすことを余儀なくされている。
 ついては、社会参加をしやすくするため、早急に次の事項について実現を図られたい。

一、専門医療機関として、政策医療の担い手として国立病院機構は必要欠くべからざる存在である。ところが、再編された独立行政法人国立病院機構では、不採算性などを理由にてんかん医療が打切りや縮小の対象となりつつある。てんかんを含む専門的医療への補助制度を創設し、打切りや縮小から救うこと。
二、てんかんのある人に対する障害者雇用率へのみなし適用は実現したが、完全適用にはなっていない。早急に障害者雇用率への完全適用を実現すること。
三、てんかんのある人が安心して働けるモデル工場を、特例子会社として、あるいは福祉工場としてつくること。
四、難治性てんかんのある人にとって、医療的ケアを含む生活支援体制の構築が必要である。安心して生活できるケアホームなどを整備すること。 
五、一方で、医療的ケアを必要としないてんかんのある人も地域で生活できるように、安心・安全なグループホームを整備すること。

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