請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 790 件名 共謀罪新設法案の廃案に関する請願
要旨  継続審議となった共謀罪は、犯罪の実行行為を罰するという近代刑法の原則を覆すものであると同時に、憲法で保障された、思想・信条の自由、内心の自由、言論・表現の自由、結社の自由を侵すものであり、戦前の治安維持法を超える悪法である。政府自身、日本に共謀罪を必要とする立法事実はないと、その必要性を否定していた。そこで出てきたのが、国際組織犯罪防止条約の批准のために共謀罪が必要という主張である。しかし、先の国会で、条約に関する文書の政府訳には誤りがあり、条約の批准のために共謀罪の制定は必要条件ではない、との指摘がされた。また、審議では、何をもって共謀とするのか、という基本的な点について、政府は目配せやまばたきでも共謀は成立するとの答弁をするなど、実質共謀規定が無限定であり、捜査機関の恣意(しい)的判断でどうにでも判断できることが明らかになった。このような憲法に違反する共謀罪の問題点が修正で解決するものではない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国民の人権を侵害する共謀罪新設法案を廃案にすること。

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