請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 576 件名 改憲のための国民投票法案の廃案に関する請願
要旨  日本国憲法の掲げる平和、人権、民主主義の理念は、国民に広く定着しており、取り分け第九条は、不戦の誓いとして多くの国民に支持され、アジアと世界から評価されている。与党は、「国民投票法案」を提出し、民主党との修正協議を進めた上、今国会で成立させる意向を示している。しかし、与党案、民主党案を修正しても、第九条を変えて日本をアメリカと共に戦争する国へ転換させる改憲案を通すための法案であることは明らかである。修正協議は、(一)国民の承認を有効投票の二分の一超としており、最も少ない賛成で改憲案が成立すること(二)テレビ・ラジオなどの有料意見広告は、資金力のある改憲を目指す政党などが大量のCMを使って国民の投票意思をゆがめる危険性があること(三)憲法改正にかかわる運動は、本来自由であるべきであるが、公務員や教育者の運動を規制すること、などの重大な問題が指摘されている。憲法第九六条に基づいて憲法改正を最終的に決定する権限は、一人一人の国民が持っている。国民の意思をゆがめ、改憲案を通しやすくする不公正な法案を拙速に成立させることは、憲法の定める国民主権を踏みにじるものであり、国会の歴史に汚点を残す。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、現在、審議中の「国民投票法案」は、廃案にすること。

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