請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 452 件名 国民投票法案の徹底審議・廃案に関する請願
要旨  日本国憲法の掲げる平和、人権、民主主義の理念は、国民に広く定着しており、取り分け第九条は現在も将来においても日本と世界の宝である。与党と民主党は、憲法を改定するため国民投票法案を国会に提出し、今国会で成立させるべく、修正協議を進めているが、どのように修正しようとも、第九条の改憲を直接の目的とした法案である。修正協議の内容は、(一)国民の承認を投票総数(賛成・反対の合計)の二分の一超としており、有効投票の二分の一超と同じで最も少ない賛成で改憲が成立することになる(二)テレビ・ラジオなどの有料意見広告については、投票前一四日間を規制しているが、それ以前は原則自由とするなど政党の資金力によって国民の投票意思をゆがめる危険性がある(三)本来自由であるべき国民の投票運動を公務員や教育者に限って規制する、など多くの問題点が指摘されている。国民投票法案は、憲法第九六条に基づく憲法改正の手続法であり、その主体は、主権者国民にある。国民の意思を正当に反映しない法案を国民的な議論もない中で拙速に成立を急ぐことは、国会の歴史に汚点を残す。
 ついては、現在審議中の国民投票法案は、徹底審議の上、きっぱりと廃案にされたい。

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