請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 333 件名 最低輸入義務米(ミニマムアクセス米)を朝鮮民主主義人民共和国へ食糧支援として贈与することに関する請願
要旨  貿易の自由化が進み、日本は毎年約七七万トンの米を外国から輸入すべく義務付けられているが、農林水産省は日本の米作農家がこれによって打撃を受けることのないよう配慮し、外米は大部分加工食品などに、用途を限定する方針を採った。しかし、十分な需要がないため、外米の在庫は増加の一途をたどり、その備蓄保管のために年間百七十億円も掛かっている。この米を北朝鮮に贈与すれば、北朝鮮が飢餓の困窮から救われるばかりでなく、日本の財政支出も縮小されて、両者は共に、難題に対する活路を見いだすことができる。この基盤に立って、拉致(らち)問題についての協議も進展できる。いたずらに経済封鎖を強行して、圧力を加えるだけの敵視政策を続けることは、真の解決に到達できる可能性を、自ら断ち切る結果を招く。困窮に陥っている隣国に助けの手を伸ばすという交わりの原則に、立ち返るべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、日朝間の問題解決のため、日本の財政支出縮小のため、日本政府による最低輸入義務米(ミニマムアクセス米)を朝鮮民主主義人民共和国へ食糧支援として贈与すること。

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