請願

 

第165回国会 請願の要旨

新件番号 1119 件名 防衛庁の省昇格法案反対に関する請願
要旨  政府・与党は臨時国会で、「防衛庁設置法等の一部改正法案」(以下「省昇格法案」)の成立を強行しようとしている。省昇格法案は、防衛庁の省への昇格と自衛隊法を改悪し海外任務を自衛隊の本格任務化することを柱としている。防衛庁は、これまで内閣府の外局という位置付けだったために権限の及ばなかった閣議開催の要求、省令の制定、予算の要求などが、省への昇格によって可能になり、米国の海外派兵要求に迅速対処できる態勢を強化することをねらっている。現在、自衛隊は我が国を防衛することを主たる任務と規定しているが、政府はPKO法やテロ特措法、イラク特措法などを成立させ、自衛隊の海外活動を拡大してきた。この法的根拠は、自衛隊法の雑則や附則を運用するしかなかった。このため、今回の自衛隊法の改悪で、自衛隊の主任務の中に海外派兵を位置付け、いつでもアメリカの要求にこたえて海外派兵できる体制をつくろうとしている。このように省昇格法案は、従来の防衛庁・自衛隊の在り方・位置付けを根本から変え、日本を海外で戦争する国に変えていこうとする一環であり、憲法改悪の先取りである。
 ついては、戦後の平和と民主主義の原点である平和憲法を守る立場から、防衛庁の省昇格法案に反対し、廃案にされたい。

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