請願

 

第165回国会 請願の要旨

新件番号 1035 件名 教育基本法改正案廃案に関する請願
要旨  教育基本法は、命をささげて国に尽くす人間をつくる戦前の教育が、国民を侵略戦争に駆り立てた反省から生まれた。ところが、政府が提出した教育基本法改正案はその理念に反し、教育の在り方を根本から変えようというものである。改正案は(一)国家が求める人間像を提示し、国家に従順な人間、戦争をする国に生命をささげる人間づくりを目指す(二)教育行政の独立性を見直して中央集権的支配を確立しようとする(三)能力主義を強化し、子供たちを選別するエリート教育を推進(四)両性の不平等につながる男女共学の削除(五)国家神道教育を導く危険のある宗教教育の尊重を規定等、戦前の国家主義教育に逆戻りし、子供たちを激しい競争に駆り立てて格差を広げようとするものであり、違憲の法案と言わねばならない。政府は改正の理由として、現行法が青少年の問題を解決することができないとしているが、青少年の問題は単に教育のみの責任ではなく、政治・経済など多様な問題が絡むものであり、特に格差拡大の政策と、憲法・教育基本法の理念を実現してこなかった教育行政に責任がある。子供たちが一人一人尊重され、互いに尊重し合って平和に生きることができるためには、教育基本法を改正してはならない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教育基本法改正案を廃案にすること。

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