請願

 

第165回国会 請願の要旨

新件番号 904 件名 療養病床の廃止・削減と患者負担増反対に関する請願
要旨  政府は、通常国会に医療制度改革法案を提出した。法案には、入所介護や長期入院を担っている三八万床の療養病床(介護療養病床一三万床、医療療養病床二五万床)を大幅に削減し、二〇一二年度には介護療養病床は廃止、医療療養病床一五万床にすることが盛り込まれている。政府は、削減する二三万床で療養している人々を介護施設や在宅に移すと言っているが、特別養護老人ホームの待機者は全国で三八万人を超えている。このままでは、地域から安心して療養できる施設やベッドがなくなり、更なる介護難民、療養難民を生み出すことになる。また、高齢者の患者負担を大幅に引き上げることも含まれている。高齢化の進行とともに、今後、独居や高齢者世帯の増加が予想される。療養病床の廃止・削減や高齢者の患者負担増の法律は直ちに撤回し、医療・介護の環境整備・拡充を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、入所介護や長期入院を担う療養型病床の廃止・削減を行わないこと。
二、高齢者の患者負担増(七〇~七四歳一割→二割、現役並み所得者二割→三割)や長期入院の食費・居住費負担増(月二・八万円増)をやめること。

一覧に戻る