請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 3164 件名 医療改革法案の撤回と医療制度改善に関する請願
要旨  医療制度改革関連法案が国会に提出された。内容は、本年一〇月より現役と同じ所得のある高齢者の負担を二割から三割に引き上げる、二〇〇八年四月より高齢者の負担を一割から二割に引き上げる等、高齢者の負担を更に増やすものとなっている。高齢者が医療を受ける頻度は非常に高く(若人に比べ外来で二・七倍、入院で六倍)、今でも受診が抑制されているので、これでは必要な医療が受けられない高齢者が続出する。また、現在三八万床ある療養病床を二〇一一年度末までに一五万床に削減し、介護保険の療養病床を全廃することも盛り込まれており、受皿が未整備な状況では行き場のない大量の医療・介護難民が出現し、社会不安を増長することになりかねない。今回の医療保険制度改革関連法案は撤回し、高齢者、医療担当者の声を十分反映した医療制度改革法案を再考するよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、高齢者の窓口負担金の引上げを行わないこと。
二、介護療養病床の廃止、医療療養病床の削減を行わないこと。
三、医療制度改善のための予算を抜本的に拡充すること。

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