請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 2541 件名 患者・国民負担増計画中止、保険で安心してかかれる医療に関する請願
要旨  小泉内閣は、今国会に医療制度改革関連法案を提出、高齢者をねらい撃ちした大幅な負担増を行おうとしている。また、医療保険制度を再編し、医療に対する国の責任を後退させ、自治体に責任を転嫁しようとしている。既に、保険料や自己負担を引き上げ、さらに高齢者までこれを拡大、そのうえ保険給付を削減、民間の医療保険へ国民を誘導して公的医療保険の空洞化をねらう、このような改革を進めれば、日本の医療は荒廃の一途をたどる。また、四月からの診療報酬の大幅な引下げが、医療機関の収入を減らし、医療水準の低下や、今でさえ深刻な看護師などの人手不足に拍車が掛かることが危惧(きぐ)される。高額な患者負担と強引な医療費の抑制は、患者・国民の医療を受ける権利を脅かし、受診抑制による病気の早期発見・早期治療を妨げ、重症化による医療費の増加を招く。保険で安心してかかれる医療が、患者・国民の共通の願いである。医療に対する国の位置付けと責任を強め、国庫負担の増額など財政措置を強化するよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、健保三割負担を二割負担に戻すなど患者負担を軽減すること。
二、入院時の食費、部屋代などの患者負担を増やさないこと。
三、高齢者の患者負担と保険料の引上げを行わないこと。
四、必要な医療は公的医療保険で保障し、保険のきかない医療行為を増やさないこと。
五、医師、看護師の増員や医療の質と安全性が確保できるように診療報酬を改善すること。

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