新件番号 | 2368 | 件名 | てんかんを持つ人の医療と福祉の向上に関する請願 |
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要旨 | てんかんを持つ人は一○○人に一人近くいるが、てんかんを取り巻く医療と福祉の環境は貧弱である。多くの人が思春期までに発病することから、就職、結婚など青年期の重要な時期を発作を抱えながらの生活となる。発作がなくなり、安心して働き、生活できることを願っているが、てんかんを持つ人の六割が在宅で過ごすことを余儀なくされている。 ついては、社会参加をしやすくするため、早急に次の事項について実現を図られたい。 一、てんかんを含む専門的医療への補助制度を創設し、打切りや縮小から救うこと。当面、独立行政法人国立病院機構宇多野病院の体制整備をすること。 二、公共輸送機関での運賃割引は国会で採択されたにもかかわらず、いまだに実現していない。実現のために国の補助制度を創設すること。 三、てんかんを持つ人に対する障害者雇用率へのみなし適用は実現したが、完全適用にはなっていない。早急に障害者雇用率への完全適用を実現すること。 四、てんかんを持つ人が安心して働けるモデル工場を、特例子会社としてあるいは、福祉工場としてつくること。 五、難治性てんかんを持つ人にとって、医療的ケアを含む生活支援体制の構築が必要である。安心して生活できるケアホームなどを整備すること。 六、てんかんを持つ人が地域で生活できるように、安心・安全なグループホームなどを整備すること。 七、てんかんを持つ人の公費負担医療を後退させないこと。 八、障害種別の福祉法でなく、総合的な福祉法を早急に制定すること。 |