請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 1352 件名 北方領土返還促進に関する請願
要旨  終戦直後、旧ソ連軍によって不法に占領された北方領土すなわち、択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島の一括返還を求める返還要求運動には、元島民を始め、青年、婦人、労働、その他の幅広い国民各層が連帯・連携して参加している。北方四島が一日も早く日本に返還され、領土問題が解決し、日露両国関係がより発展し、信頼と友好関係が深まることを願っている。昨年五年ぶりの日露首脳会談に大きな期待を寄せたが進展は見られなかった。問題解決に向け、一向に明るい兆しが見えず、関係者は強い苛立(いらだ)ちを覚え、返還要求運動の現場の環境は非常に厳しい状況である。今年は、北方領土が不法に占領され六一年、日露両国の国交回復から五○年、北方領土の日が制定され二五年、この間、元島民の多くは「故郷に帰りたい」との思いを抱きながら亡くなっている。これ以上、問題解決を長引かせることは断じて許すわけにはいかない。歴史の意義ある年を迎え、日露両国関係がより発展し、領土問題解決に向け活発な外交交渉を展開することを強く求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国民運動を支えるのは、「絶対に北方四島を取り戻す」という日本政府の毅然(きぜん)たる外交姿勢である。返還交渉に当たっては、国民の要望を受け止め「北方四島の返還なくして日露平和条約の締結はあり得ない」という原点に立ち、毅然たる姿勢で、焦らず粘り強く、かつ誠意を持って取り組むこと。

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