請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 700 件名 すべての子供に向けた、行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  一人一人の子供たちが安心して学校に通い、確かな学力を身に付け、希望を持って社会に巣立つことを、多くの国民が願っている。病院の診療費や保育所の保育料などは、施設の設置者が国公立であれ私立であれ利用者の費用負担に格差はない。しかし、教育基本法で公教育と明記されているにもかかわらず、私学とそこに通う子供たちは、大きな格差の下に置かれている。子供たちの学ぶ権利を保障し、父母の学費負担を抑えて私学の教育条件改善を図るために、私学助成の拡充が必要である。少子化が極めて重大な社会問題の一つになっているが、安心して子供を生み育てられる環境の整備という視点からも、公教育としての私学への助成の抜本的拡充を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成、施設助成を実施すること。
二、就学援助・授業料減免制度、奨学金制度などを後退させず、充実すること。教育費減税を行うなど、教育費の父母負担を軽減すること。
三、どの地域の子供にも等しく教育を保障するために、義務教育費国庫負担制度をなくさず、堅持・充実すること。

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