請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 642 件名 すべての子供への行き届いた教育を進め、心の通う学校をつくることに関する請願
要旨  私立学校は公立学校と共に教育機関として大きな役割を果たしてきた。私立学校では生徒・父母の願いにこたえようと創意と工夫にあふれる教育実践を行って、今日的な教育の創造に貢献してきた。しかし私立学校の学費が公立学校に比べ高額であり、父母は公私立かかわりなく学校を選べる状況には置かれていない。その原因は公立学校に支出されている教育費と、私立学校に支出されている補助金との大きな格差にある。さらに深刻なのは、不況とも重なって私立学校への進学をあきらめたり、授業料を滞納したり、学校を退学せざるを得ない生徒が年を追うごとに増えていることである。その結果、伸び伸びと勉学に専念できなくなる子供たちも多くなっている。希望する子供たちすべてに豊かな中等教育を保障したい、子供たちがゆとりを持って楽しく学べる学校を築いていきたい、教職員が教育に専念できる条件整備を進めていきたい、これらの願いを実現するために私学振興助成法の精神に立ち返り、公立教育費の二分の一の助成金実現を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成、施設助成を実施すること。
二、就学援助・授業料減免制度、奨学金制度などを後退させず、充実させること。教育費減税を行うなど、教育費の父母負担を軽減すること。
三、国の責任で小中高の三〇人以下学級と、教職員定数増を行うこと。私学で三〇人学級を行うための特別助成を実施すること。
四、行き届いた教育を進めるために、教育予算を増額すること。

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