請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 602 件名 すべての子供たちの豊かな発達保障につながる障害児教育関連法制度の充実に関する請願
要旨  障害児教育の根本にかかわる法制度改正が進められている。中教審特別支援教育特別委員会の審議内容は、「通常の学級に在籍するLD・ADHD・高機能自閉症などの子供たちの特別な教育保障が進むのか」「障害児学校や障害児学級の子供たちの教育は大きく後退してしまうのではないか」と危惧(きぐ)している。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、通常の学級で学ぶ、特別な手立てを要する子供たちへの教育条件を整備すること。
 1 通常の学級で、特別な支援をするための教員を、新たに配置すること。
 2 通級指導教室の対象にLD・ADHDなどを位置付け、「きこえ・ことば教室」等と別に設置できるよう、教員の配置基準を定め、計画的に配置すること。
 3 必要に応じて、障害児学級でも指導が受けられるよう教育制度・条件を整備すること。
二、障害児学級をなくさず、より充実すること。
 1 子供たちの学校生活の基盤となる障害児学級をなくさないこと。
 2 障害種別に応じた障害児学級を設置できる制度をなくさないこと。
 3 年齢や学習内容に配慮して、学級を編制できる制度にすること。
三、障害児学校の教育を後退させず、より充実すること。
 1 障害に応じた専門的な教育を保障するため、盲・ろう・養護学校を維持・設置できる制度にすること。その条件整備を地方自治体任せにせず、国として制度化すること。
 2 障害種別を超えた障害児学校を設置する場合には、現在の教育水準を低下させないだけの学校組織や、教職員配置、施設・設備などの基準を明確にすること。
 3 在籍する子供たちの学級や授業を担当する教員を減らさず、地域のセンター的な役割を果たすための教職員を別枠で配置すること。
四、寄宿舎設置義務を残し、必要とするすべての障害児に寄宿舎教育を保障すること。

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