請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 479 件名 すべての子供たちに行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  憲法・教育基本法・子どもの権利条約に基づいて、一人一人の子供たちに確かな学力を保障し、希望はぐくむ教育を実現することは、国民の心からの願いである。しかし、不登校、高校中退、いじめなどとともに、少年事件が社会的問題となり、多くの国民は今の教育に不安を抱いている。また、長期不況から学費の長期滞納や経済的理由による退学が後を絶たず、子供たちの教育権が損なわれている。こうした状況を一刻も早く克服するため、教育環境の整備が強く望まれる。行き届いた教育を実現するためには、三〇人以下学級の実現が不可欠である。また、すべての子供たちに教育の機会を保障するために、私学助成の増額・拡充による父母負担の軽減は急務である。
 ついては、すべての子供たちの将来のため、次の事項について実現を図られたい。

一、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費の二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成、施設助成を実施すること。
二、就学援助・授業料減免制度、奨学金制度などを後退させず、充実すること。教育費減免を行うなど、教育費の父母負担を軽減すること。
三、国の責任で小中高の三○人以下学級と、教職員定数増を行うこと。私学で三○人学級を行うための特別助成を実施すること。
四、行き届いた教育を進めるために、教育予算を増額すること。
五、どの地域の子供にも等しく教育を保障するために、義務教育費国庫負担制度をなくさず、堅持・充実すること。
六、障害児学級・学校・寄宿舎をなくすのではなく、増やすこと。通常学級に在籍する障害児等の教育条件を整備すること。

一覧に戻る