請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 303 件名 継続的なアスベスト対策の推進に関する請願
要旨  今日、多くの人々がアスベストによる健康被害の不安を抱いている。(一)アスベスト及びアスベスト含有製品の製造・販売・新たな使用等を速やかに全面禁止すること(二)アスベスト及びアスベスト含有製品の把握・管理・除去・廃棄などを含めた総合的対策を一元的に推進するための基本となる法律(仮称・アスベスト対策基本法)を制定すること(三)アスベストにばく露した者に対する健康管理制度を確立すること(四)アスベスト被害にかかわる労災補償については、時効を適用しないこと(五)労災補償が適用されないアスベスト被害について、労災補償に準じた療養・所得・遺族補償などの制度を確立すること(六)中皮腫(しゅ)は原則すべて補償の対象とするとともに、中皮腫の数倍と言われるアスベスト肺がんなど中皮腫以外のアスベスト関連疾患も確実に補償を受けられるようにすること。以上の課題を含めて、アスベスト問題は今後数十年間にわたって取り組んでいかなければならない国民的課題である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、アスベスト被害者の補償・救済のための諸制度を始めとしたアスベスト対策の効果及び妥当性を検証しながら、より良いものにしていくための努力を継続すること。
二、そのための体制として、政府内においては省庁間の縦割り行政の弊害を克服するため、内閣府の下に「アスベスト対策会議(仮称)」を設置し、また、アスベスト被害者とその家族、労働者、市民等の代表を含めた「アスベスト対策委員会(仮称)」を設置すること。

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