請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 270 件名 憲法第二十五条を守り、国民の命と暮らしの保障に関する請願
要旨  小泉内閣は、日本を戦争する国にして、人間らしい暮らしができなくなる第九条や第二五条などの憲法改悪をねらっている。税制では、定率減税の廃止や税金の掛かる基準を引き下げ、消費税率を一〇%以上にし、国民の税金の負担を一層重くしようとしている。生活保護では、今年度、母子加算の減額・廃止や人工栄養費の廃止、子供たちの生活費などを減らし、仕事がなくて働けない人たちの保護の打切りも進めている。来年度には、老齢加算の全面廃止など生活保護基準の更なる引下げをしようとしている。利用料の引上げや、軽度の人たちの介護サービスを減らす介護保険法の改悪を行い、今年度から来年度にかけて、患者負担を増やし、サービスを切り捨てる障害者や医療などの制度を悪くする計画である。今年度、就学援助や国民健康保険への国の負担を大幅に減らし、来年度には生活保護と児童扶養手当への負担削減をねらっている。国の負担が減れば、自治体で制度を利用する人への締め付けが更にひどくなる。こうした制度の改悪は、国民の暮らしを一層深刻にし、景気の回復を遅らせるものである。国民の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」(憲法第二五条)を守り、社会保障や福祉制度を充実させることを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、憲法第二五条が保障する人間らしく生きられる生活保護制度と年金制度にすること。
二、医療や介護、障害者の制度の改悪を中止して、だれもが安心して受けられる制度にすること。

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