請願

 

第163回国会 請願の要旨

新件番号 361 件名 核兵器廃絶条約の締結促進に関する請願
要旨  アメリカによる広島・長崎への原爆投下は、地獄の惨禍をもたらし、幾一〇万の人々を殺した。辛うじて生き延びた幾一〇万人が、今もその地獄を背負って苦しんでいる。人類史上最大のこの犯罪は、いまだに国際社会において裁かれていない。そのため、核兵器保有国は増え続け、三万発を数える核兵器で人類の生存そのものが絶えず脅かされている。日本政府は、唯一の被爆国を自称しながらアメリカの原爆投下を免罪し、自らの戦争責任を棚上げして戦争被害者を放置し、原爆被害への補償さえ行おうとしない。ドイツ、フランスなど諸外国の例を見ても、戦争による被害はすべて国家が補償するのが世界の常識となっている。戦争によって原爆地獄の惨害を招いた我が国は、原爆被害への国家補償を行い、再び被爆者をつくらないことを誓うべきである。核兵器は人類とは共存できない悪魔の兵器であり、二一世紀に核の脅威を持ち越してはならない。世界世論も、今や核兵器の緊急廃絶が最重要課題であることを繰り返し訴えている。
 ついては、一日も早く核兵器のない平和な世界をつくるため、次の事項について実現を図られたい。

一、我が国が、世界世論の先頭に立って核兵器廃絶国際条約の締結を促進すること。

一覧に戻る