新件番号 | 313 | 件名 | 原爆被害に対する国家補償に関する請願 |
---|---|---|---|
要旨 | 広島・長崎にアメリカが投下した原子爆弾は、想像を絶する生き地獄をつくり出し、幼児、老人を含む多数の市民を殺傷した。筆舌に尽くし難い苦痛に耐えてきた被爆者は、「この苦しみを二度とだれにも味わせてはならない」と、核兵器の廃絶を世界に訴え続けてきた。そして政府に対して、再び被爆者をつくらない国の証(あかし)として原爆被害への国家補償を強く要請してきた。しかし、この二つの願いはいまだに実現していない。六〇周年を迎え、被爆者の老齢化と病弱化が進む中で、被爆者が生きているうちに核兵器廃絶国際条約が締結され、原爆被害への国家補償が実現するよう求める。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、原爆被害への国家補償を制度化し、次の施策を実現すること。 1 原爆死没者の遺族に弔慰金と遺族年金を支給すること。 2 被爆者の健康管理と治療・医療をすべて国の責任で行うこと。 3 被爆者全員に被爆者年金を支給すること。障害を持つ者には加算すること。 |