請願

 

第163回国会 請願の要旨

新件番号 158 件名 核兵器廃絶に関する請願
要旨  一九四五年八月、一瞬にして二つの都市を壊滅させた広島・長崎への原爆投下から六○年を迎えた。「あの悲劇を繰り返してはならない」という被爆者の叫びは、核兵器廃絶を求める世界の声となって広がっている。しかし、今なお何万発もの核兵器が、人類の生存を脅かしている。取り分けイラク戦争を引き起こしたアメリカが戦争と核兵器使用を企てていることは、世界に大きな不安を与えている。他国への一方的攻撃は、世界平和のルールを決めた国連憲章に反する行為であり、核兵器の使用は、計り知れない犠牲を引き起こす、人道に対する犯罪である。二〇〇〇年五月、核保有国は核兵器廃絶の明確な約束に合意した。核戦争の危険を取り除くためにも、新たな核保有の動きをやめさせるためにも、その約束を直ちに実行すべきである。
 ついては、広島・長崎被爆六〇周年の二〇〇五年を、国連憲章の平和の原則が守られ、核兵器も戦争もない平和な世界への転機とするため、次の事項について実現を図られたい。

一、日本政府は核保有国政府に対し、核兵器の使用と威嚇、開発を行わず、直ちに核兵器廃絶の実行に踏み出すよう要請すること。
二、日本政府は、核兵器廃絶国際協定の実現のために行動すること。

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