請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 1523 件名 精神障害者の通院医療費公費負担制度(精神保健福祉法第三十二条)の継続に関する請願
要旨  「障害者自立支援給付法」では、これまでの通院医療費公費負担制度を廃止し、自立支援医療制度を新たに設ける案が提示されており、医療費の自己負担の倍増(五%から一○%に引上げ)、世帯所得や障害度による対象者の制限、医療機関指定などが行われるとしている。通院医療費公費負担制度は、精神疾患と社会的ハンディキャップの二重の困難を持つ障害者の経済負担を軽減し、外来医療を継続することで病状の悪化の防止、再入院・自殺の防止、障害の軽減などに寄与してきた。長期の治療が必要な精神障害者が安心して医療に掛かれるように支えてきたこの制度に、大幅な制限を加えることは治療を受ける権利の侵害であり、精神障害者の地域での生活を破綻(はたん)させることにもつながる。このことは厚生労働省が掲げる「入院医療から地域生活中心へ」という目標にも矛盾し、結果として医療費を引き上げることになる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、精神障害者の通院医療費公費負担制度(精神保健福祉法第三二条)を継続すること。

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