請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 1499 件名 総合的難病対策の早期確立に関する請願
要旨  難病や長期慢性疾患・小児難病の患者・家族は、専門医療の地域偏在と、十分とは言えない社会保障制度の下で、病気の進行と患者自身や家族の高齢化と障害の重度化・重複化など、肉体的にも経済的にも厳しい療養生活を余儀なくされている。難病患者・家族は、厳しい療養生活を支えるものとして、医療保険・公費医療・年金・介護保障・生活保護など社会制度の拡充に期待を寄せている。多くの難病患者は自己負担の増加による受診抑制や公費負担制度から外される心配も抱えながら闘病生活を送っている。また小児難病(小児慢性特定疾患)の患者は一八歳(一部二〇歳)の誕生日から医療費の補助は打ち切られ、その後の生涯にわたる医療費の負担と就学・就労の困難に直面している。医療費の公費負担の対象にもなっていない多くの難病や長期慢性疾患の患者も生涯にわたっての治療と医療費の負担による経済的困難の中に置かれ、必要な入院もできない状況さえ生まれている。患者や家族が、いつでも、どこに住んでいても安心して必要な医療を受け、毎日を希望と生きがいを持って過ごすことができるよう、すべての難病・慢性疾患患者のための総合的な難病対策の早期確立を求める。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、難病の原因の究明、治療法確立のため、難病対策を一層拡充すること。
二、難病、小児慢性特定疾患の医療費の負担軽減を検討すること。
三、身体障害者福祉法など各種法制度の谷間に置かれている難病患者・小児難病・家族のための医療、福祉、介護、教育、就労、リハビリ、移動等に関する総合的対策を進めること。
四、生涯にわたり医療を必要としている長期慢性疾患患者の社会的支援を検討すること。
五、看護師不足を解消して増員を図り行き届いた安心できる看護を保障すること。
六、薬害の根絶と被害者早期救済制度を拡充すること。

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