請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 873 件名 安心できる介護制度など社会保障の拡充に関する請願
要旨  政府は、医療保険の改悪、保険料の引上げと給付大幅削減の年金大改悪などを国民多数の反対を押し切って強行した。そのうえ、二○○五年には利用料の大幅引上げなどを盛り込んだ介護保険制度改正法案を国会に提出し、二○○六年には六五歳以上の医療保険料を年金から徴収する新たな高齢者医療制度創設など医療保険の改悪法案を準備している。これらに加えて、社会保障の財源を理由に、定率減税の廃止や消費税率の大幅引上げを打ち出している。社会保障改悪や国民増税は、国民の消費購買力を冷え込ませ景気にも悪影響を及ぼす。税金の無駄遣いを改め社会保障への国庫負担の大幅増額を始め国民生活優先の施策に切り替えること、法人税の大幅減税など大企業を優遇する一方で、国民負担を増大させる税金の取り方・使い方を抜本的に改めるよう求める。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、国庫負担を大幅に増額し、だれもが安心して暮らせる社会保障に拡充すること。
 1 介護保険料・利用料の引上げは行わず、減免制度を確立すること。介護保険施設の部屋代・食事代の全額自己負担や、要支援・要介護一のサービス利用制限をやめ、基盤整備など介護保険制度の拡充・改善を図ること。
 2 障害者福祉施策に負担増とサービス利用を抑制する応益負担を導入しないこと。
 3 生活保護基準を切り下げず、最低生活保障を抜本的に改善すること。
 4 患者負担を軽減するとともに、国民健康保険料を引き下げ、保険証を無条件に交付すること。保険外負担を増やす混合診療を拡大せず、営利企業の医療分野への参入を認めないこと。
 5 改悪年金法実施を中止し、全額国庫負担の最低保障年金制度を創設すること。

一覧に戻る