請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 862 件名 イラクの軍事占領反対、自衛隊の速やかな撤退に関する請願
要旨  イラクでは、米軍のファルージャへの無差別殺戮(さつりく)によって多数の子供を含む六〇〇人以上の住民が犠牲になった。イラク国民の中では軍事占領への不満と抵抗が高まり、戦闘状態がイラク全土に拡大している。自衛隊が駐留するサマワも例外ではない。このままでは自衛隊はいつ攻撃を受けてもおかしくなく、逆に自衛隊がイラク国民を殺傷することにもなりかねない。自衛隊派遣を非戦闘地域における人道支援に限り、武力の威嚇・行使をしないとしたイラク特措法の前提条件は完全に破綻(はたん)している。こうした状況の中で、スペインがイラクからの撤兵を開始したのを始め、撤退を表明する国々は既に二けたに上っている。アメリカに追従し、飽くまで自衛隊の駐留に固執する日本政府の態度は、世界の流れに逆行し、イラク国民の意思を尊重した復興の道に反するものである。平和憲法を持つ日本がなすべきことは、米英軍の軍事占領に加担する自衛隊派兵ではなく、国連中心の復興支援、平和的な真の人道支援を行うことである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、自衛隊をイラクから速やかに撤退させること。

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