請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 762 件名 北方領土返還促進に関する請願
要旨  終戦直後、旧ソ連軍によって不法に占領された北方領土すなわち、択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島の一括返還を求める返還要求運動には、元島民を始め、青年、婦人、労働その他の幅広い国民各層が連帯・連携して参加している。北方領土が不法に占領され六〇年が経過し、元島民の高齢化が進み、多くが四島への思いを抱きながら亡くなっている。これ以上、問題解決を長引かせることは断じて許すわけにはいかない。さらに、プーチン・ロシア大統領の歯舞群島、色丹島の二島返還発言は、見過ごすことのできないものである。この発言は、我が国の世論を分断するもので、大変危惧(きぐ)する。こうした厳しい情勢に対し、政府と国民が団結し、北方四島返還要求の正当性を訴えなければならない。衆参両院において北方四島の返還を求める決議が満場一致で行われたことは、返還要求運動を前進させる。今年は、日露両国が国境を定めた「日魯通好条約」が結ばれて一五〇年、歴史の大きな節目の年である。プーチン大統領の来日も予定されており、一日も早い四島返還に向けて、政・官・民が一体となった姿勢をロシア政府に見せることが重要である。
 ついては、返還交渉に当たっては「北方四島が返還され日ロ平和条約を締結する」という原点に立ち、毅然(きぜん)たる姿勢で、焦らず粘り強く、かつ誠意を持って取り組まれたい。

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