請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 649 件名 介護保険法等の一部を改正する法律案に関する請願
要旨  認知症の早期における発病の予防と、軽症からの引き戻しの効果は、介護予防の観点から重要である。「介護保険法等の一部を改正する法律案」が、国会において審議されるが、痴呆(ちほう)予防に関して、ほとんど知られていない現状にある。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、訪問介護サービスにおいて、認知症に関する認識が著しく不足する例が多く見られる。ヘルパー二級の養成課程において、認知症に関する項目を増やし、多岐にわたる症状を示す要介護者への適切なかかわり方を、習得させるとともに、既資格取得者にも継続的に認知症に関する研修受講の義務を負わせて、質の向上を図ること。
二、超高齢社会の到来を目前にして、痴呆の発病を五年間食い止めることができるならば、世界の痴呆患者は半減すると、昨秋の国際アルツハイマー病協会第二○回国際会議で国内外の研究者の発表があった。軽度認知機能障害(MCI)の段階で、水際作戦とでも言うべき有効な予防教室が各地で実践されている。介護保険給付額を抑制できる痴呆予防教室を、全国的に設置すること。

一覧に戻る