請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 146 件名 食料自給率の抜本的向上に関する請願
要旨  日本の食料の六割は外国産で、農水省の調査でも、国民の九割が「輸入食品に不安を感じる」、八割以上が「国内産を食べたい」と答えている。野菜などの残留農薬や遺伝子組換え食品を始め、BSE、鳥インフルエンザなど、食の安全が脅かされる事態のほとんどは外国からの輸入が原因である。国民に対して、命の源である食料の安定供給、安全・安心を図ることは国の責任である。ところが日本の食料自給率は、カロリーで四〇%、穀物は二八%と世界でも一三〇番目(二〇〇一年)という低さである。日本は、豊かな水や土地、海にも恵まれて、安全な食料を生産することができるが、国はそれを大切に守り育てることなく農業を衰退させて、食料を外国産に依存し続けている。世界には約八億人が飢餓・栄養不足で苦しんでいる。日本の食料自給率を上げることは、国民に対する食の安定供給と安全はもとより、世界の食料事情を解決することにもつながる。政府が決めた食料自給率目標四五%を早期に達成するとともに、国の責任において農畜産物の国内生産を増やし、更なる向上を実現するよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国内生産を増やし、国の責任で、食料自給率を抜本的に向上させること。

一覧に戻る