請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 41 件名 すべての子供に、行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  未来を担う子供たちの健やかな成長と発達は、国民の願いである。不登校や高校中途退学、学級崩壊、相次ぐ少年事件など教育をめぐる深刻な状況の下で、その願いは一層強まっている。「子どもの権利条約」は、すべての子供が等しく教育の権利を有すること、後期中等教育の保障と無償化を目指すことをうたい、憲法・教育基本法は、これらを実現する教育行政の責務を明確に規定している。
 ついては、すべての子供たちに行き届いた教育を進め、心の通う学校をつくるため、次の事項について実現を図られたい。

一、行き届いた教育を進めるために、教育予算を増額すること。
二、教育水準の地域格差を生じさせないために、義務教育費国庫負担制度を堅持すること。
三、行き届いた教育のために、国の責任で小中高の三〇人以下学級と教職員定数増を行うこと。私学で三〇人学級を行うための特別助成を実施すること。
四、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成、施設助成を実施すること。
五、公立・私立の児童・生徒への就学援助・授業料減免制度、奨学金制度などを充実すること。教育費減税を始め、教育費の父母負担を軽減する措置を行うこと。
六、障害児学級・学校をなくすのではなく、必要な障害児学級・学校を増設すること。障害児学校の担任を減らすのではなく、通常学級に在籍する障害児等の教育条件を整備すること。

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