請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 18 件名 すべての子供たちに行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  憲法・教育基本法・子どもの権利条約に基づいて、一人一人の子供たちに確かな学力を保障し、希望はぐくむ教育を実現することは、国民の心からの願いである。しかし、不登校、高校中退、いじめなどとともに、少年事件が社会的問題となり、多くの国民は今の教育に不安を抱いている。また、長期不況から学費の長期滞納や経済的理由による退学が後を絶たず、子供たちの教育権が損なわれている。こうした状況を一刻も早く克服するため、教育環境の整備が強く望まれる。行き届いた教育を実現するためには、三〇人以下学級の実現が不可欠である。また、すべての子供たちに教育の機会を保障するために、私学助成の増額・拡充による父母負担の軽減は急務である。
 ついては、すべての子供たちの将来のため、次の事項について実現を図られたい。  

一、先進諸国並みに教育予算の比率を高め、教育予算を増やすこと。
二、教育水準の地方格差を生じさせないために、義務教育費国庫負担制度を堅持すること。
三、国の責任で小中高の三○人以下学級を実現すること。私学で三〇人学級が実現できるよう特別助成を実施すること。
四、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成、施設助成を実施すること。
五、公立・私立の児童・生徒への就学援助・授業料減免制度、奨学金制度などを充実すること。教育費減税を始め、教育費の父母負担を軽減すること。
六、希望するすべての子供たちに、高校教育を保障すること。
七、障害児に行き届いた教育を保障するために、障害児学級を増設し障害児学校を新設すること。また、通常学級に在籍する障害児の教育条件を整備すること。
八、特別支援教育の名の下に、障害児学級や学校を統廃合しないこと。

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