請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 4415 件名 自衛隊のイラクからの即時撤退と帰還自衛隊員の精密な劣化ウラン検査に関する請願
要旨  世界中から非難を受けるようになった米のイラク戦争・占領支配の実態が、ファルージャの大虐殺とアブグレイブの拘束者虐待・拷問事件という形で明らかになり、イラク民衆の怒りは極限に達している。怒りの矛先が自衛隊に向かうのは時間の問題である。そもそも自衛隊派兵は重大な憲法違反であり、国際法違反の戦争、大義なき侵略戦争への加担である。自衛隊が展開するイラク南部、サマワにも戦闘が拡大している。占領支配への加担をやめ、即時無条件に自衛隊撤退に踏み切るときである。さきに来日したUMRCドラコビッチ博士は、サマワからの帰還米兵が劣化ウランに被曝(ひばく)していた事実を明らかにした。ニューヨーク州では知事や上院議員が、全帰還米兵の劣化ウラン検査を政府・軍に求める騒ぎに発展している。サマワに展開していた自衛隊員も無縁ではない。国会上程中の有事関連七法案は、憲法の平和主義の枠組みを覆し、自治体・住民をも巻き込んで日本を戦争のできる国に仕上げるものである。国民保護の名の下に軍隊が住民を指図・命令する、米軍に弾薬を供給する、戦争挑発行為である船舶検査ができる、正当防衛でなくても危害射撃ができる、さらに大規模テロへの緊急対処事態なる新しい規定が盛り込まれ、国家総動員体制の発動が乱用される危険が出てきている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、イラクから自衛隊を即時撤退させること。
二、サマワから帰還した自衛隊員全員に精密な劣化ウラン検査を行うこと。
三、国民保護法など有事関連七法案をすべて廃案にすること。

一覧に戻る