請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 2850 件名 年金改悪をやめ、社会保障を拡大することに関する請願
要旨  長引く不況の下、失業・リストラ「合理化」による雇用・生活不安が一層拡大している。加えて、医療・年金を始めとする社会保障の改悪で、暮らしが追い込まれている。今回の年金制度改革では、保険料の大幅引上げと年金給付額の大幅削減を押し付け、その一方で法律で決めていた基礎年金の国庫負担二分の一への引上げは、財源不足を理由に又も先送りしようとしている。そのうえ政府は、二〇〇四年度から年金給付額の引下げや年金への課税を進めようとしており、さらには、将来財源として消費税大増税まで計画している。今必要なことは、この間改悪されてきた医療保険制度を元に戻し、重過ぎる負担となっている介護保険料・利用料の減免を行うなど、安心できる社会保障の実現である。取り分け、低額・無年金者をなくすために最低保障年金制度を創設し、だれもが安心できる年金制度を確立させることが緊急の課題である。そのことは、国民生活を守り消費を拡大し、地域経済や日本経済を立て直す道でもある。消費税の増税ではなく、税金の無駄遣いを改め、国庫負担を増額し、年金制度を始めとする社会保障制度の拡充を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、保険料の引上げ・給付の削減など年金改悪をやめ、安心できる年金制度を確立すること。
二、保険料拠出を必要としない全額国庫負担による最低保障年金制度を創設し、無年金者や低額年金者をなくすこと。
三、健保三割負担、高齢者一割負担を元に戻し、医療費負担を軽減すること。
四、介護保険の利用料の大幅引上げなど、大改悪計画をやめ、抜本的な改善を行うこと。

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