請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 1554 件名 自衛隊のイラク派遣反対に関する請願
要旨  イラクで亡くなった外交官に対する卑劣なテロ行為は、絶対に許されるものではない。しかし、小泉内閣がこの事件を逆手に取って、他国からも軍隊とみなされている自衛隊の派遣を決定したことは、イラクに戦争を仕掛けたアメリカ側の一員として加担する立場を表明したことになる。フセインが拘束されたとはいえ、テロが沈静化する保障はなく一層凶暴化するおそれも指摘されている。こういう状況下で日本が参戦することは、自衛隊員が生命の危機にさらされるだけでなく、その報復として国民が戦争に巻き込まれるという、最悪の行為を選択することである。日本国憲法は「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し」(前文)「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」(第九条)と規定している。この平和原則は、これまでの戦争を通じて多くの人々の犠牲によってつくり上げられてきた国際平和の貴重な到達点でもある。政府によってこれ以上いかなる日本国民の血を流すことも許されない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、自衛隊をイラクへ派遣しないこと。
二、復興支援は、国際連合(国連)の統治の下で行うこと。

一覧に戻る