請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 1310 件名 すべての子供たちに行き届いた教育を進め、心の通う学校をつくることに関する請願
要旨  学校と子供たちをめぐる様々な課題が指摘され、新教育課程や学校五日制の下で新たに学力低下の不安も広がっている。さらに、出口の見えない経済不況の下で子供たちの就修学も困難な状況になっている。国では、財政危機を理由にして義務教育費国庫負担制度の見直しが検討されており、日本育英会の廃止が決定された。経済性や効率化だけで教育予算が削減されることは、多くの国民の願いに逆行する。今、憲法・教育基本法・子どもの権利条約に基づいた、安心して学べる学校や学ぶ喜びと希望をはぐくむ教育をつくるために、行き届いた教育条件整備を進めることが緊急に求められている。一、八二六(五五%)の地方議会が国の責任において三〇人以下学級の実現を求める意見書を採択し、既に三〇都道県が厳しい財政状況の中でも独自に少人数学級を始めた。
 ついては、未来を担うすべての子供たちに行き届いた教育を保障するため、次の事項について実現を図られたい。

一、国の責任で小・中・高の三〇人以下学級を早期に実現すること。複式学級を解消すること。
二、私学助成の国庫負担制度を守り、私学助成を大幅に増額すること。特に経常費二分の一助成、授業料直接助成、施設助成を実現すること。
三、義務教育費の国庫負担金削減を中止し、制度を堅持すること。
四、教育費減税を始め、教育費の父母負担を軽減すること。
五、公立・私立の児童・生徒への就学援助・授業料減免制度、奨学金制度などを充実すること。
六、希望するすべての子供たちに、高校教育を保障すること。
七、障害児に行き届いた教育を保障するために、障害児学級を増設し障害児学校を新設すること。また、通常学級に在籍する障害児の教育条件を整備すること。
八、行き届いた教育を進めるために教職員を増やすこと。
九、学校の施設・設備を改善すること。

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