請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 1160 件名 業者青年の地位向上のための休業時の生活費保障制度の創設に関する請願
要旨  中小業者は、ものづくりやきめの細かいサービスを通して地域経済を支え、雇用の創出にも大きく貢献している。取り分け業者青年は、新鮮な発想で事業を興し、また家族従業者として家業の重要な担い手となり積極的に経営革新に挑んでいる。しかし長引く不況により、営業収入だけでは生活費の確保もできないほど仕事は減少し、経営基盤を揺るがせている。青年事業主は、経験や信用を理由に金融機関から必要な資金を借り入れることができず、高利ノンバンクに頼らざるを得ない状況で、多重債務や廃業に追い込まれるケースが後を絶たない。また、家族従業者の青年は、所得税法第五六条により働き分が認められず、税制上はただ働きを強いられていることも、事業の承継を困難にしている。社会保障でも国保に傷病手当がないために、病気やけがで休業したときの所得保障がない。廃業した場合、失業給付もなく自営業として働くリスクを高めている。新規開業者の三割が一年以内に廃業するという中、新規開業施策が真に実を結ぶためには、既存の中小業者・業者青年の社会的・経済的地位が向上する包括的な支援策が求められている。雇用確保や地域経済活性化の点からも日本の産業の後継者である業者青年への支援は、最も対応が急がれる。
 ついては、次代の日本を担う業者青年が夢と希望を持って商売に挑戦できるよう、次の措置を採られたい。

一、業者青年の地位向上を図ること。
   けが・病気・出産で一定期間休業する際、生活費を保障する制度を創設すること。

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