請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 779 件名 安全で行き届いた医療・看護に関する請願
要旨  医療事故を防止し、安全で行き届いた医療・看護・介護を実現することは、国民的な緊急課題である。しかし、医療の高度化や入院日数短縮などで、医療・介護の現場は非常に忙しくなっている。診療報酬の引下げなども影響し、人員削減や賃下げなどの事態が広がっている。安全を確保し、行き届いた医療・介護を行うためにも、諸外国に比べて極端に少ない日本の人員配置基準を引き上げるなど、診療報酬・介護報酬の改善が必要である。特に、看護職員の過密労働と健康破壊は深刻であり、安全のコスト保障と人員増が必要である。第三者機関の設置など、国を挙げた事故防止体制の確立が求められている。患者・国民負担の引上げが続き、経済的理由から医療や介護を受けられない国民が増えている。リストラ・不況が事態を深刻化させており、国民皆保険制度の空洞化が進んでいる。株式会社参入など、医療・介護・福祉分野への営利資本の参入が進められようとしている。しかし、医療や社会保障制度は、国民の命と健康を守る掛け替えのないもので、金もうけの場に変質させることは、断じて許されない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、看護職員を始め医療・福祉労働者を大幅に増やし、安全で行き届いた医療・看護・介護を保障すること。
二、安全で行き届いた医療・看護・介護を保障し、命守る専門職にふさわしい賃金・労働条件とするため、診療報酬や介護報酬などを改善すること。
三、医療事故防止、安全な医療確立のため、第三者機関の設置など、国を挙げた体制整備と財政保障を行うこと。
四、患者・国民負担を軽減し、お金の心配なく必要な医療・介護・福祉が受けられるようにすること。株式会社参入や混合診療導入、医師・看護師等の派遣解禁など、医療・福祉の営利化をやめること。

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