請願

 

第159回国会 請願の要旨

新件番号 658 件名 安定した見通しの利く年金・医療・介護等の社会保障制度の確立に関する請願
要旨  自助・共助・公助の三分野によって安定的な社会保障制度になる。しかし、近年の社会保障は、経済の低迷を受け変動が激しく、それぞれの分野の努力目標の修正を絶えず余儀なくされ、不安定になっている。私的年金は、不況による低金利が直撃し、予定利率が下がり、公的年金と共に既得権益を侵される心配さえ出ている。現役世代の収入が低下し、年金受給待機年齢の退職者が増加している状況で医療費負担は増え、介護保険料も引き上げられている。また、六〇歳定年制や再任用制度による労働の機会を法制度で保障する一方、定年を待たず離職を余儀なくされる状況も生まれている。 
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、社会保障の三要素とも言うべき、年金・医療・介護の諸制度を各分野ごとではなく、統一的に議論し、我が国の社会保障制度のバランスの取れた姿を総体として示すこと。
二、社会保障制度の見直しを少なくとも一〇年を目途とし、数年で生活設計の修正を余儀なくされる状況を解消すること。
三、社会保障制度の見直しに当たっては、既得権益は厳守し、年代間格差の緩和にも十分配慮すること。
四、定年制を遵守するとともに、再任用制度も実効性のあるものになるよう施策を推し進めること。

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